2012年2月5日日曜日

そんな街のどれもが




                       未来を見通すことができるのは詩だけだ
                                   パブロ・ネルーダ




パリはたぶん
アルゼンチンあたりにあるのだろう
香港は
日本ではなかったっけ
知らないな
東京
ロンドンも
ぜんぜん

足も
目もなく
生まれたぼくは
おかあさんの話から
いろいろと
こころに見る
世界というものがあるらしい
街というものがあるらしい
見えない目を
さらにふかく瞑り
ぼくは見る
次の生で
生まれるかもしれない
場所を
街を
そして
ない足を踏みしめ
闊歩する

ああ
そんな街のどれもが
平和で
うつくしくあるように!
いずれ持つ
ぼく自身の足が踏み
ぼく自身の目が見る
とおい
とおい
未来の日まで!

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