2012年4月28日土曜日

わたしの権力のはずれ…





わたしの権力のはずれ 微細な
火の娘たちの乱舞は続き
死は無数の黒子となって けなげな
線香花火か クラッカーを
持って 待機させられている
盗塁を強いられた正義は
古めかしいペンを
執ったものの 書くのは
きっと 手なぐさみの詩歌
それも抽象的な 日当たりの
悪い庭の アポロンの
模像のような 字面の
日本の言葉 大海と蒼空は 
今どき インドネシア製の缶詰
なか 来る波 なおも来る波
慄くなかれ 火の娘たちの
乱舞のほとり 都でも
待ちうけている すべて
《時》 誰にとってもの《時》
待機の終わりを 言葉の疎林
むこうに もう 嗅ぎとりながら



0 件のコメント:

コメントを投稿