駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2012年5月13日日曜日
挽回の機
見ていると
猫はちょっと離れたところで立ち止まり
くるり
こちらを向いて
「おまえ、人間だろ?」
さあ、どうかなあ…
答えるともなく
そういうと
「そりゃ、ないゼ」
そう言って
しょげて
去って行った
かわいそうなことをしたな
猫よ
挽回の機は
まだ
あるゼ
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