人生は少女たちのもの
わたしは紅茶をまだ飲んでる
スカートはいた
スカイツリーを思い描きながら
白いテラスに
もうちょっといる
白いスーツで
来るべきだったかな
ネクタイまで白いのを結んで
ようやく手に入れた
クラインブルーの瓶を
大事に手に握って
ASAKUSAのほうが
通りがよくなっていくかな
浅草っ子がどう言っても
コロモの厚い天ぷらはごめんだ
ライチ酒が気に入ってるから
小舟で漕ぎ出して贅沢な宴
もう少女たちは足りている
グラマーないい女がいつも足りない
目じりがエッフェル塔までのびて
ウクライナの唇、コロンビアの乳首
ルーマニアの頬骨とマリの頭骨
店で飲むとうまいビールが少ない
歳をとっていくという嘘
年季の入ったいいインク壺さえあれば
たいていのことは解決する
温かい幽霊がドーナツ屋に並んで
ネオンの点滅を受けてやさしくなってきたから
ことしの夏は楽しくなる、きっと
0 件のコメント:
コメントを投稿