2012年7月31日火曜日

浅い夜


はやく眠らなければならないが
寝に就かずに
気持ちを空っぽにしながら
テーブルに足をあげて
イスに凭れかかってうとうとしている
そんなふうにしながら
いつのまにか
深夜3時もまわって

この世界に
もうなにも言うことはない

心の奥のシーソーが
ぴたっと平行になって止まり
もうなにも思いはない

どこの水の音か
とろとろと流れ続けている

夜の底で
きらきらと
見えないきらめきをしながら

といっても
浅い




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