駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2012年8月25日土曜日
八月句 (一)
八月十一日
桔梗
(
きちかう
)
のなにあきらめた紫か
新涼やオリンピックの季節越え
再稼働反対の声よ吾亦紅
秋津島隣国はどれもややこしき
冷や酒の秋暑の縁にくちびるを
とろろ汁降りつのる雨の音を寄せ
秋出水パンツ送れと支那の友
眉薄き年増抱くべく風の盆
思ひ出の軽さはかなさ草蜉蝣
鯊
(
はぜ
)
釣
(
つり
)
も仕舞仕度よ夕つ方
飄々と生きる他なし走馬燈
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