この世でなにをしようが
しまいが
まったく重要ではないと霊たちが耳元で(いや、
正確には思いの中で、あらかじめそうあったように)
いう
やり遂げたこと
やり遂げなかったこと
願ったこと
想起さえしなかったこと
しでかしてしまったこと
やるべきなのにしなかったこと
それらのあいだに
なんの違いもないのだと
でも、どのような心で生きたか
それは大事なことではないのかとあなたは思う
いいえ、それは違う
この世で使った心も思いも
体とともに分解してなにも持って行けない
なにも残らない
あなたは体の停止とともにすっかり消えて
霊しか残らないがそれはあなたではない
霊はあなたを動かし見つめていたもの
そうして霊にはこの世の経験など要らない
はじめからすべてが暇つぶしで
なにがどうなっても大差ないお座興
そういってしまっては身も蓋もないから
いわないでいるだけよ
と霊たち
どんな神もいないし
どんな天国もない
地獄ももちろん
罪も罰もなく
殺した人も殺された人も
じつは同一の総体だったとわかるよ
と霊たち
だから
もしあなたが少しこの世でつらいなら
すべてはなんの重要性もなく
なにもかもどうでもいいんだよと
思ってごらん
と霊たち
ほんとうに
なにもかもどうでもいいんだよ
あっても
なくても
生きても
生きなくっても
どうでもよかったんだよ
と霊たち
そろそろ
つまらない理屈をこねたり
意味もない足場をつくったりするのは
やめたらいいのに
と霊たち
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