駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2013年10月6日日曜日
あるか無きかの
なにか言うには
思いの輪郭を強めて
そこに言葉をぺたぺたくっ付けて
くっきりとさせて押し出すわけだけれど
それだけでも
イヤァな暴力じみたことだと
ほんとうは思っている
言葉を言うように押しつけられるのが
世の中だが
なるたけ暴力じみないように
言ったり書いたりするっていうのは
聖なるなにごとか
ではないか
あゝ
ほんとうに
いるような
いないような
あるか無きかの
あり方
しゃべり方
書き記し方が
ほんとうに
大事なのだと
わかってきている
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