2014年1月12日日曜日

終わってしまえば


年を越して入ってきた情報のなかには
訃報もあった
叔父ひとりと叔母ひとりの

叔父の急死は
六月であったそうな
その家族は
ろくに死因さえ質さなかったそうな

叔母はひとり者で
意固地なたちだったので
誰も葬儀には来ず
年末に火葬だけされたそうな

一事が万事
こんな家系で
苦労させられ通しだった
これまで

じぶんの前の世代が
こんなふうに皆ひねくれていたら
どうしたらいい?
―というのが
わたくしに突きつけられた
いわば今生の課題(のひとつ)

しかし課題もそろそろ終わり
皆死に絶えつつあるのだから
とにもかくにも
すべて終わっていくというのは
なにはともあれ最上の救い

終わってしまえば
経過がどうあれ
どうでもよかったということに
なるのだから








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