年を越して入ってきた情報のなかには
訃報もあった
叔父ひとりと叔母ひとりの
叔父の急死は
六月であったそうな
その家族は
ろくに死因さえ質さなかったそうな
叔母はひとり者で
意固地なたちだったので
誰も葬儀には来ず
年末に火葬だけされたそうな
一事が万事
こんな家系で
苦労させられ通しだった
これまで
じぶんの前の世代が
こんなふうに皆ひねくれていたら
どうしたらいい?
―というのが
わたくしに突きつけられた
いわば今生の課題(のひとつ)
しかし課題もそろそろ終わり
皆死に絶えつつあるのだから
とにもかくにも
すべて終わっていくというのは
なにはともあれ最上の救い
終わってしまえば
経過がどうあれ
どうでもよかったということに
なるのだから
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