2014年1月14日火曜日

あやうく繊細なサーフィン

  

気にもせず
労せず
すらすら書き飛ばしているだけ
だって
詩人じゃないし
作家でもなく
なにかのライターさんでもないし

そうは言っても
ずいぶん
時間も労力も費やしてきたかな

これまで
たぶん
七人ほどには
読まれたのを知っている
もう死んでしまった人たちや
ほかの理由で
戻って来なくなった人も
ふくめて

だから
いまはほとんど
誰にも読まれていないと思って
書いているけれど
あゝこれが
なんというよろこび
なんという気やすさ
なんというかるさ

読まれているなんて思ったら
書き続けることなんて
ぜったいできない
じぶんにさえ
どうなるかわからない
いまの瞬間の
そして数秒後の
気分や思念や発想のからみあいに
密に密に
つき添っていく
あやうく
繊細な
サーフィンのさなかだから                 




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