駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2014年1月16日木曜日
眼球ばかり
なんで
電車のなかで寝てしまわなかったんだろうと
あとになって
不思議に思った
ひとつの文明を破壊し終えて
ひさしぶりに
亡霊のように帰ってきた
列車だったから
ひょっとしたら
人びとの(
視線
)眼球がうるさかったからかもしれない
からだのない人びとの
眼球ばかり浮いていた列車
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