わたしの書くものを詩と呼ばない人びとが詩と呼ぶであろうものを
わたしは詩とは(すでに)呼ばないであろうから
はじめから橋は外されてしまっているのだがあたかもそうでないか のように
思いを隠してつきあい続けている
わたし
渡し
を続ける
裏寂しいこの川に
櫂の音
ひちゃひちゃ
響き
ときおりの風に
枯蘆は鳴る
遠山は淡く青み
近山は濃く緑る
川は寂しいが
山々の重みに頼り
わたしも猶も
感得される
世はこのように
一様ならず
各々ことなる
様に救われ
支えられ
ゆえに我あり
ゆえ次瞬あり
ひちゃひちゃ
櫂の音
裏寂しいこの川に
枯蘆は鳴る
ときおりの風に
響き
を続ける
渡し
わたし
思いを隠してつきあい続けている
はじめから橋は外されてしまっているのだがあたかもそうでないか のように
わたしは詩とは(すでに)呼ばないであろうから
わたしの書くものを詩と呼ばない人びとが詩と呼ぶであろうものを
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