駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2014年2月20日木曜日
宇宙のふしぎ
値の張ったわけでもない目覚し時計が
机上灯の柱と大きな木製の机に
針音を響かせ続けている
これがわたしの時間の一刻一刻
これがわたしの現実の鼓動
これがこの部屋の心臓音
わたし以外の誰ひとり
これを聞いたことがない
聞くこともありえないということが
つまりは
宇宙のふしぎ
というわけ
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