分かち書きで詩のように
書いているのも
ほかにしかたがないからこそ
文章の時代になって久しいものの
氾濫しすぎているのだから
洪水後の河口にさらに水を注ぐようなもの
ことばを
あなた、どう使っていますか?
ほんとうに言いたいことや
大事なことを
もうことばでなど
表わさなくなったでしょう?
大事なことこそ
呑み込むようになっていませんか?
聴き手も
読み手も
だれもいなくなった時に
ことばは甦るかもしれない
分かち書きよ
そんなところに
わたしを運んでいってくれ
たぶんそう思って
書いている
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