話の進めぐあいに
まったく興味のわかなかった
ある作家の本
ひさしぶりに手にとり
あれこれと見直すと
どれも書き出しが
とてもいいということに気づき
思いきって
何冊も買い込んでしまった
読むのは
はじめのほうだけでいい
そうして
手放したり
書架の隅に
積み上げておいたりして
ぼくはといえば
ナタリーの待つニースに行くのだ
この本たちとは
それまでの
ちょっとしたつき合い
こんな
つき合いかたでいいものが
世の中には
いっぱい
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