駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2014年12月31日水曜日
自他の境目にも
しかし
雪国を抜けると
また
国境の長いトンネルだったりするのさ
*
留まっているわけにはいかない
雪国にも
トンネルにも
国境にも
じぶんにも
他者にも
自他の境目にも
*
川端康成『雪国』冒頭参照
「国境の長いトンネルを抜けると雪国であった。
夜の底が白くなった。信号所に汽車が止まった。」
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