食べ過ぎたようだと思ったので
深い森に行って
奥までは入って行かずに
外側に近い
ちょっと暗がりになったところの
一本の大樹に靠れかかって
とおい昔の恋をひとつ
思い出していた
まるで
よくできた物語のように
パステル色の
ほんわかした世界が
あざやかに蘇った
その
とおい昔
この大樹(すでに大樹だった…)に
寄りかかって
相手の首を絞めて殺したのが
あざやかに蘇った
お腹が軽くなってきたので
街へと戻ることにした
この次は
もっと
森の奥ふかくへ
入って行ってみようか
もっと
森の奥ふかくで
殺すことにしようか
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