生きていた時のまゝで
だれかの日常の生活の品々を残しておくことは
たいていはできない相談だから
元気な時に
たいした意味もなく写真に撮っておくのは
なかなかいい案なのだ
意味は後から出てくる
日常の品々の置かれぐあい
散らかりぐあい
整いぐあい
そんなものが
そのひとそのものだったのだと
残された者たちは
後になって気がつく
100円ショップで買った
ぞんざいに使える安価なものにさえ
生きていた頃のそのひとが
ありありと染みている
0 件のコメント:
コメントを投稿