どう生きるべきかなど
遠い冗談のような
砂糖菓子じみた問い
どう死ぬべきか
とだけ問うているよ
精神にもなれず
思いにもなりきれぬ
枯草色の気持ちが
はっきりしない色のまま
JRに乗っているよ
暮れ方の窓ガラスに映る
顔らしきものが
ひょっとしたら
光学的には自分のようなもの
かもしれないよ
正直なところ
自分であってもなくても
かまわない透けた影
どう死ぬべきかさえ
どうでもいい他人事だよ
電車ばかりはいつも
ぐんぐん進むよ
名も知らぬ人々ばかりが
まるで時代や世の中のように
わさわさと群れているよ
自分というお荷物を
こんなに重く着膨れて
夕暮れから夜
夜から深夜
まだまだふらついていくよ
0 件のコメント:
コメントを投稿