喜怒哀楽どころか
生死さえ
まったく気にする必要はない
特に
時代やひとつの社会が強いてくる
あれこれの価値の幻想など
安っちい粗悪品のジャンクフード並み
ときどき
それらを人に教えたくなるけれど
教えるのは嫌いだし
人びとが好んで真剣がっているテーマでもあるしで
やっぱり口にせず
もっとどうでもいいことを
あれこれ
話に上せたり
黙ったり
死なんてないのだけど
じつは生まれてもいないのをわかっていない人に
それをわからせるのは
とんでもなくむずかしい
わたしがあの人で
あなたでその人でもあって
今は過去
あの過去は未来
そんなことがらが
まったく混線もしないで
精妙に連環しあって動いているのを感知するのなど
もちろん
もっともっとむずかしい
もちろん
だれもがかならず実地でわかるのだから
急ぐ必要なんて
まったくないけれど
少しでもはやくわかってしまえば
もっと楽しいのにね
もっと楽なのにね
もっともっと軽いのにね
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