駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2015年6月20日土曜日
この夏の小さな
播いたわけでもないのに
バルコニーの手すりにかけたプランターに
濃紺の朝顔は小さく茎をのばし
ひとつ
もう花を開いた
ぜんぶで十センチほどのこの株に
次の花が開くのか
どうか
この夏の小さな期待
小さな気がかり
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