駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2015年6月6日土曜日
それらとだけ
からりと乾いた
抜けるような青空も好きだし
灰青色の
しかし軽い湿り気がしずかにあたりを領し
ちょっと肌ざむい
緑の森林の奥の薄闇も好きなので
どこでも
うれしく生きていけると思う
人間や文化など
どうでもいいのだ
肌にじかに接してくる
湿度と温度
空や空気の色あいだけが
ほんとうに大切
それらとだけ
交わっていればいい
それらとだけ
ことばも交わす
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