街のかたちも色も
ひとびとのすがたも心も
みんな蕩けてしまっていたり
ほつれてしまっていて
輪郭はくっきりとなどしておらず
どこをどう攫んだり
どう見定めたり
どう思い出したりすればいいのか
すっかりわからなくなってしまっているのに
わかるつもりで
攫めるつもりで
見定めているつもりで
思い出せているつもりで
鼻っ柱つよく
いかにも自信ありげに
古い枠組みを振りまわしている人たちが
あゝいっぱい居て
気持ち悪いほど
元気いっぱい
そんな人たちだけが
0 件のコメント:
コメントを投稿