いそぎの用もないならば
昼過ぎ遅くなってから
外の眺めも見晴らせる
居間の木椅子に凭れつつ
一行一行しっかりと
いそがず本を読みすすめ
いつのまにやら夕暮れて
空いっぱいに散る雲の
ようすもちらちら眺めつつ
なおもゆっくり読みすすみ
やがて一冊読み終えて
はて人生のどのあたりに
戻るべきかと立ちあがり
水を一杯飲み干して
そうだあそこの裏道の
ビストロにでも行こうかと
ちょっとそそくさ身づくろいを
はじめる暗い家のなか
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