駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2015年10月10日土曜日
それこそ
身のまわりに起こることなど書く意義はないが
身のまわりに起こらないことなど書き晒してはいけないから
言葉と言葉を並べる挟間に浮き上がってくる幻を
まさに幻として書くのが本当はいちばんよく
それを幻と見せないで書き上げてしまうのならば
それこそ最上というもの
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