駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2015年10月4日日曜日
川辺の蘆群
表わす、言う、示す、表明する、語る、…
あいもかわらず
そんなことに憑依されている愚者たちが多く
まるで野分のさなかの
川辺の蘆群
いずれ音と色と線と点とに返り
粘液も
粘液のような感情さえも
それらの間には潤まなくなるのに
あたかも大事なことでも起こっているかのように
ぱくぱく口を開けたり
言葉選びをしたり
まぁ、なんという無駄な生物…
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