満月かと見紛うような黄色い丸い月が東の空のかなり高くに
出ている夜に
私の家から遠くない河のほうへ歩きに
出てところどころ木々の下の深い暗闇を通り続けてから稀に
家々の明かりが洩れるあたりを進みどこに
向かうのか自分でもわからない心境に
どこからか次第になっていき風に
時には吹かれながらあるいは風どころか急な空気の停止に
驚きながら進み続けるうちに
ふいに
出たのが文字の記され続けているこのひろがり
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