駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2016年1月24日日曜日
転調
咲き誇ったこの大きな百合も
また衰えて
崩れていこうとするのか
林立する高層ビル群の上層階の窓辺に
陽を受け続け
夜を吸い
夕べに身を浸した
堂々たる白い王者よ
凋み崩れた後の
おまえの久遠の不在をすっかり準備し終えた
いま
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