2016年3月27日日曜日

遡行さえしなければ


花冷えと
桜の
蕾や花びらに切れ目がないように
感情と思いにも
あたり前のようだが
切れ目はない

しかし
思いという言葉を使うと
考えとどう違うのだろうかと
しばし
迷ってしまう

そんな迷いの中で
まだまだまばらな桜の花付きを見て
見た気になったような
桜という
ほどのものを
見た気には
やはり
なれないような

そうして

もう
現代などいらないと
ふと
無性に思う
わたくしひとりでも
非常に大きく
停滞しなければいけないと
思う
遡行さえ
しなければいけないと
思う




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