駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2016年3月31日木曜日
遠すぎる花びら
起こった
ことの
一々
は
覚えていて
も
誰が
なにを
どう言って
どんな仕草を
したか
しなかったか
すっかり
忘れて
しまって
は
いない
もの
の
ぶ厚い
手袋の甲
の
あたりに
降り
かかって
きた
薄い花びらの
ように
遠い
遠い
近くて
遠い
遠すぎる
花びら
薄い
花びら
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