現代
大事に思わなくなって
もう長い
そこにくっついている人たち
くっついてだけ
生きている人たち
に
耳も
顔もむけなくなって
ちょっと
経つ
晴れたり曇ったりする
空
現代
とは思えない
現代
はそれをじぶんのものと見るみたいだけど
空
あれはどこにも
属さない
ぼくも
属さない
で
いいと感じる
《現代のものは現代に》
と
思いながら
分裂していくものや
剥がれ落ちていくものや
風に飛ばされるように
ヒューと
離れていってしまうものを
取りまとめようとは
しない
ぜんぶ散っていってしまった後に
まだ
《ぼく》なんて
発語するものがあったら
それこそ
《ぼく》だ
それ以外は
《ぼく》じゃないんだろうから
そもそも
どうでもよかったんだ
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