駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2016年7月3日日曜日
色のある涼しさ
何本も何本も
高いビルが揺らいで
夏らしい
いい日中だった
ぼくは食べなかったが
子どもたちや
女の子たちが
あちこちの氷屋で
とりどりの色をかけた
山のような大盛りのかき氷を
こわさないように
そろりそぉろり
スプーンでいじっていた
いろいろ
色のある涼しさは
いいなぁと
ぼくも
涼しかった
何本も何本も
高いビルが揺らいで
夏らしい
いい暑さだった
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