駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2016年8月20日土曜日
雨が映画のように降るとき
雨が映画のように降るとき
忘れていた
自分自身の映画を
また途中から
見始めようかと思う
雨が映画のように降るとき
わたしの
ひとりぼっちは
どこか
あたたかくなる
雨が映画のように降るとき
もうなにも
思い出さなくてもいい
と思いながら
雨粒の間にまなざしも棄てる
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