2016年11月30日水曜日

語食



どうして冬の
蛍を扱ったのか 彼が 彼は
わからない
どうして冬の 彼が
蛍を扱ったのを さらに
扱ったのか
わからない

蛍は
使ってみたい
気を惹く語ではある が かといって
使った
から
いって
なにかが」(ストップ

         瓦礫 に 蝶では乾き過ぎているから
         もっと潤いがほしい
         湿り気が

どうして
…この語には湿り気がある
わからない
…この語にも

いつも
湿り気のあるところで止めなければならない 文明は
行き過ぎてはいけないのだ

(乾いた言葉が大手を振っている時代だ…

         瓦礫 
が渇いているとはかぎらない 
         蝶

冬の蛍を扱った
のが
彼でも
それをさらに引っぱってきたのは 私か

私と言う時の私
                私か
                それ?

湿り気は助詞から来る
古びる
のも  助詞から 

湿原に行こう
スマホに蘆や葦が生える
舟でではなく

マス下げや記号ではなく(改行ぐらいは使うものの
意味で断層を作るべきでは?

大仰な読みづらさは
もう
終わらせるべき
時代

どうして冬の
蛍を扱ったのか 彼が 彼は

わからないでもないが
わかる
わからないは
どうでも
よい

幽霊が錦を豪奢に着てしゃなりしゃなりと歩いてくる
轟音がした
サッと止んだ
皆が乗り込んでいる車から降りるのは難しい

拾い方を変える
語の

痛いような
語の到来

轟音がした
轟音のように
到来する
戸浦井

語の乞食
語食

錦を豪奢に着てしゃなりしゃなりと歩いてくる



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