Le rêve est une seconde vie.
Gérard de Nerval
夢は第二の人生である。
ジェラール・ド・ネルヴァル
生活のさなかに普通に機能している意識がまどろむと
すぐ薄い心的膜を隔てた下に
つねに継続中の夢の層があって
そこでは
いわゆる普通の生活とは全く異なった時空が展開され続けていて
最近
ようやくそこに長く滞留するすべを覚えた
普通に眠って起きる場合にはじつはそこに滞留せず
もっと眠りの深部に行ってしまうが
その場合には6時間から7時間程度で普通に目覚める
しかし
最近滞留するのを覚えた意識のすぐ下の層に入り込む場合には
平気で12時間ほど眠っていることができてしまう
これはおそらく
その層が睡眠する層ではなくて別の現実だからで
じつは目覚めているからだろう
事実その層に居る間は肉体の口でたえず何かを喋っていることが多 い
様々な人々にひっきりなしに出会い続け
いろいろな議論や会話をしている
昨夜はその層とは別に存在する別の自分が
その層に居て喋り続けている自分の会話を聞いていて
ふっと肉体的に目覚めた
目覚めた刹那
長い間
自分の肉体の耳が自分の口の話しているのを
ずっと聴いていたのを思い出した
目覚めてすぐの数十秒ほどから数分はじつに貴重で
それまで自分が居た夢の層のことや
その層と今の覚醒意識との間の関係についての情報を
非常にリアルにありありと掴めることが多い
昨夜この覚醒時の知覚から得られたのは
意識下の間近の夢の層はじつは普通の生活意識の覚醒状態の際にも
進行中であるばかりか
その中で自分が確固として生き続け意識を持ち続けていて
そちら側の意識が生活意識に影響を与え続けているということだっ た
眠れる予言者エドガー・ケイシー*の用いた無意識下意識は
おそらくこの心的薄膜下の夢意識世界であったのではないか
生活意識を保ったまま
つまり普通の覚醒状態のままで
この薄膜下の夢意識を同時にはっきり意識し続けていられれば
生活意識側の現実における予言も透視も可能になるだろうと思われ
普通は巫女たちや霊能者たちはこれをトランス状態によって獲得す るが
あくまで日常意識を保ったままでも意識視野を多層に開けるように なれば
さまざまな能力が獲得できることになるだろう
これは黒魔術のほうで言えば
いわゆる魔方陣を開くのに近いことになり
大変な霊力を必要とするものであり
ルドルフ・シュタイナー**は
十分な霊的体力が備わらないうちは厳に慎むべしと教えていたが
能力と機会が自ずと向こうから来る場合には
それはいわば宇宙が一個人に要請する時であるから
もはや固辞すべきものではない
その場合はいつまでも人間のレベルに留まっているべきではなく
人生など放棄して
ただ逝くべきであろう
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