2016年11月8日火曜日

まったくの他者



じぶんのからだを
じぶん
と思う愚かさ

じぶんのこころを
あたまの動きを
じぶん
と思ってしまう
愚かさ

だれもが
いくらかは
仕出かしてしまう
間違い

なじんだ環境が
なじんでいるとはいえ
じぶん
ではないように

知り尽くした
建物も
部屋も
知り尽くしているとはいえ
じぶん
ではないように

たまたま与えられ
任された
こわれやすい
繊細な装置と思わなければ
いけない

入り込んだ
小さな砂粒や
埃を
いつもていねいに
払ってやらなければ
いけない
装置

まったくの
他者
なのだと



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