歳末の大掃除だの
なんだのと
晩秋から言葉は飛び交うわけだが
歳末っていう意識が
そもそも
こちとらにはないもんだから
べつに
大掃除しようとか
なにかをとりまとめようとか
そんな気には
まぁったく
なんないんだね
世間がなんとなく
ざわざわ
騒々しくなってくるから
ちょっと合わせて
忙しいふりもするけど
べつに
なにかの終わりだとか
けじめだとか
ぜんぜん
思わないんだね
そんなことは
歳末っていうのは
けれど
人生の終末
そうは思い続けてきている
人生の歳末には
積り積った
モノの片付けや
心の中の
思いの中の
記憶の中の
あれこれをみんな
総ざらいして
ぜんぶ棄てっちまわないと*
ろくに死ねもしない
そんな気がする
ぜんぶ棄てっちまうのさ*
まるで
家にまるごと火ぃ付けっちまうように*
望んだこと
願ったこと
思ったこと
計画したこと
実現したこと
叶わなかったこと
どれもみぃんな
棄てっちまうのさ*
そんな人生の歳末は
ひたひた
そそそそ
早足で
忍び足で
みぃんなに近づいてきている
大災害で流されたり
埋もれたりして
ひょいといなくなっちまったら*
ホントは
どんなに楽だろうって
誰もが思うような
人生の歳末
ひたひた
そそそそ
早足で
忍び足で
みぃんなに近づいてきている
*母方の祖母の福島なまりを使ってみている。
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