2016年12月29日木曜日

アヴァンギャルドに反対しなければならない



ラディゲはたしかに優越している
コクトーは余すところなくラディゲの恐るべき本質を掴んだ
『知られざる男の肖像』でこう書いている

「ラディゲは反対者として現われた
「我々にとっての新たなもの全てに彼は反対した
「習慣やブルジョワ精神に反対すべきではなく
「もっと進んで
「アヴァンギャルドに反対しなければならない
「アヴァンギャルドははじめこそ勇ましいものの
「必ず衰えて終わる
「彼はそう言っていた
「コピーしなければいけない
「と彼は言っていた
「なぜならば
「何かが誰かの中にあるならばコピーするのは不可能で
「コピーしながら人は自分に基盤を与えるのであり
「自己を知らずにコピーするわけにはいかないから

ラディゲ!
ニ十歳で死んだ男が!




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