2017年
1月
の
19日
区切りを越えて
新年
とされる領域に踏み行って
もう19日目
もう
4
56時間の
過ぎ去り
なにか
しただろうか
なにも
していない
価値という病に冒された
人蟻のうごめきの中
商品や
ブランドとして
売りに出せそうなことは
なにも
風のつよい日
よわい日
つよいとも
よわいとも
言えない
微妙な空気の
揺れぐあいの日
ぼくは
用事が一段落すると
風に吹かれていた
空気の動きに
頬や手の甲を晒していた
ろくなものを見抜かないまなざしは
たとえば
遠く近くの雲や
足元の草や枯れ草に
放ち
ろくでもないとされるものを
なにを見抜くでもなく
たゞ眺め続けていてごらんと
放りっぱなしにいた
頬や
手の甲が
それに
たぶん
うなじやこめかみなども
ひさしぶりに
風や空気の動きを
感じ直した
なにも
していない
4
56時間を
ぼくは
ぼくという発語を可能にさせる
全細胞といっしょに
たぶん
呑み込んだ
たぶん
ろくなものを見抜かないまなざしは
放りっぱなし
ひさしぶりに
風や空気の動きを
感じ直し
なにも
していない
0 件のコメント:
コメントを投稿