2017年2月6日月曜日

字の木



もう誰にも合わせるのをやめたから
わたしは軽く
飛び跳ねるがまゝ

時計の文字盤たちが敬礼し
秒針たちが
もはや
歌うことしかしない

と記したくなるのをちょっと堪えて
それも一本の木
思うことにしてみる
それも
植物としての木のイメージなしに
すっかり分離して


霊によってその実態を知っている人はほとんどいない

わたしは知った
生きた
木が
植物の木ではないことを

あたり前だ、そんなことは
と思う?

知ったら
もう
戻れない

生きてごらん


本当に



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