2017年3月11日土曜日

(あなたは

   

けっきょく充溢はしないと
なんども
わからせられるように

(そう
(としか
(できていないかのような
(この世の
(行為や
(望み
(というもの

あなたの本当の望みはなあに?

つよい石に刻んで
そろそろ
大海原に臨むところに
据えてみるべきだ
(あなたは

何十年も経って
刻んだものがどう薄れているか
鮮明なまゝか

確かめに
来ても
来なくても

ひかりと
風と
高く低くひびく音の
かずかずが
刻まれた望みを
包み続けているだろう

(その頃には
(たとえば
(かるく瞑目すれば
じつは充溢があった!
つねに!
(と
(気づいているだろう
(あなたは

なにもかも
祝福であった
無償の恩寵だった
(と
(気づいているだろう
(あなたは



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