コーヒーカップは
なんら特別でない真っ白なもの
小さめの
ソーサーとお揃い
カップにも
ソーサーにも
小さな紋章が
浮き彫りされている
気づく人だけが
少し心を引き締められる飾り
大窓沿いのカウンターにいるので
カップのむこうに
間近の高層ビルの中層が見える
夕暮れに近づく西空を
窓ガラスがひとつひとつ
どれも同じようながら
それでもとりどり異なった
色合いや彩で
映している
ここは
そういうカフェです
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