2017年6月11日日曜日

強いられた仕事でもないのに…



強いられた仕事でもないのに言葉を追いつづけるのは
たぶん言葉が自分よりも自分のように感じられるからなのだろう
それは絶対に間違っているはずなのだが
幻想はあまりに強いのでどこまでも言葉への密着はつづいていく
いずれペンも持てなくなりキーボードにも向かえなくなる時
たぶん桃色の朝焼けのひかりにすっかり包まれるような
うるわしい覚醒の瞬間が訪れることもあるのだろう
言葉なんて並べていく必要はもうないんだよと
徹底して無力になった体の脱力ぶりこそがきっと
いちども出会えなかった師と呼ぶべき師や
親と呼ぶべき親や友と呼ぶべき友のように
ほんとうはどう此岸で生きるべきだったかを
ようやくわたしに開示して導いてくれ始めることもあるのだろう



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