駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2017年8月2日水曜日
見えない小道が水脈のように感知され
たいていの騒音は
もう
わたしのからだを通過していくばかり
こころして
留めようとしないかぎり
それらは音として聞こえさえしない
もう
湖の静寂へ逃れる必要はない
見えない小道が
水脈のように感知され
わたしはそれを
たしかに
あやまたず
たどる
酔いどれ人の
千鳥足のように
人からは
見えようとも
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