ホラホラ、これが僕の骨――
見てゐるのは僕? 可笑しなことだ。
霊魂はあとに残つて、
また骨の処にやつて来て、
見てゐるのかしら?
中原中也 『骨』
じぶんで考えもつかないようなこと
って
けっこう起こり
それが人生をグウッと変えていく
そんなことの連続だった
この流れでズッと死ぬまで行くのかな
行けるのかな
行けるのかな
と思っていると
かならず
遮断
停止
断絶
崩壊
変貌
彷徨
だから
とうとう七年前には
あらゆる計画や見通し立てや積極性や…
ついでに
夢も
希望も
空想さえ
棄てちゃった
余生を生きてきて
余生のなかに
のんびり
たゆたっている
平気で
「ぼく、もう死んでいるのさ」
と言う
「ぼくの骨、どこに転がっているかなぁ」
「どうでもいいけどね」
と言う
言える
死んでいない者が
こんな
単語配列
し続けるわけ
ない
じゃない?
ほんとうの怨念
知って
いますか?
ぼく
知っています
ぼく
丸ごと
それですから
こわくないですよ
御し方を
完璧に習得しましたから
ありがとう
ぼくの
ぼくだけの人生よ
夢という夢
汗水垂らしての努力という努力
かたっぱしから打ち壊してきてくれて
ありがとう
ぼくの
ぼくだけの人生よ
ぼくひとりで
刺し違えるほかない
ぼくの人生よ
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