駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2018年1月8日月曜日
日本
[
1995年
6月
作 2018年1月修整
]
日本人に生まれたことがあって
濃い夏のみどりとか
梅雨の頃の紫陽花とか
路地を駆けていく下駄の音とか
いいものだった
むだに生きたようでも
夏の朝顔の
赤やむらさき
いくつもいくつも
見られて
いいものだった
鈴虫も
すいかも
薄も
いいものだった
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