街
という漢字より
町
故郷
と呼ぶより
常郷
離れたわけでなく
居続けている
どこまで続くのかわからない
長い背の高い並木が
北にも南にも
はずれに古びた小屋があって
ぼくの家ではないが
きれいに隅ずみまで掃除をして
敷物を敷いて
ランプも火鉢も起き
板と角材で拵えたテーブルも据えた
そこで勤勉に読書するわけでもないが
テーブルに両肘をついて
目を閉じて夢想はする
今はその町の暦で8063年だが
きっと他の世界の暦もあって
他の数字が並んでいるのだろうと
今さっき
無想どころか
夢そのもののようなぼんやりした意識の中で
2018年1月29日という数字が
並んでいるのを見たところ
ぼく
どうかしちゃってる
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