駿河昌樹 詩抄
気ままな詩選を自分の愉しみのために。制作年代も意図も問わず、まちまちに。
2018年1月8日月曜日
モロッコ
[
1995年6月作 2018年1月修整
]
ひかりを蔵した夜空を
モロッコには
残してきた
白い街は夜も白く
女たちの長いまつげに
よく
月がかかっている
金も
銀も
ここでは
金に
銀に
見える
妄執はたましいを養い
妄語は
つぎつぎ
砂漠の餌になりゆく
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