書きかたにも文体があるように
しゃべりかたにも
考えかたにも
感じかたにも文体がある
文体は捨てなければいけない
つねにできてきてしまうものだから
こびりついてきてしまうものだから
気づいた時点でこそげ落とさなければいけない
文体のきまった作家を読まなくなるように
文体のできあがった詩人は捨てる
芸術家だってそうだ
飽きる
いつまで同じやりかたでやってんだろ
とうんざりする
表現を仕事にしないふつうの人も同じ
生活の文体
反応の文体の
きまった人はつまらない
端的にいえば
ファーストフード店の
あの紋切り型接客
じつは
ふつうの人たちの誰もが
あれに嵌っている
つまらない
べつにつまらなくたっていいが
ぼくは避ける
少しでも
おもしろいものを求めて
位置を
視点を
注目先を
変え続けるから
ぼくは最終消費者だ
ぼくが最後におもしろさを決める
生産者側に立ちたい諸君は
ま
ぼくに飽きられないように
せいぜい
頑張ってくれたまえ
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