2018年1月6日土曜日

白いような布のようなもののありありさ

 
必要があって
ティッシュペーパーを数枚引き出したが
最後の一枚は不要だった
多過ぎた

軽く握ってポケットに入れようとしたが
なにを思ったか
手を止めて
机の上に置いてみた

複雑な皺の寄りようや
蔭の付きぐあいが
知ったつもりのティッシュペーパーとは違う
姿を延べている

価値づけできそうもない実体そのもの
いつも見てながら
見出したこともなかった
白いような布のようなもののありありさ



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